説話「不殺生(ふせっしょう)」

私達人間は自然界のなかで、もっとも脆弱(ぜいじゃく)な生き物です。そして、植物であれ動物であれ、その命を殺生し、食糧として口に入れなければ、生き続けることはできません。
人類が、太古の昔から今日まで生き続けてきたのは、自然界に存在する他の命を殺生しながら、その生きものたちと調和を保ってきたからです。私達人間が、その命を維持できたのは、他の命を殺生し口にいれなければなりませんでした。生きるために殺生し、これからも食糧として殺生し続けなければならない人間に、なぜ、お釈迦様は不殺生を説かれたのでしょう。

これは『立派に成長した野菜が茎から切り離される。米・麦が穂から刈り取られる。これら精進のみを食し、生ものを食するな。と説かれたのではなく、むやみな殺生はせず差し出された、すべての命に感謝しなければならない。人は他の命を殺生しなければ生きられません。生きるために、他の命と調和をはかり、感謝し、有り難く思わなければなりません。生きるために、これからも殺生を繰り返し続けます。人間を支えてくれる、すべての命に感謝しなさい。』と諭されたのです。
他の命の存在に感謝し、その価値を認めることは一生懸命生きるなかで食糧として口に入れた他の命を生かし切ることなのです。そこに不殺生を説かれた意味があります。

eお坊さんねっと 説話集より

参考:「天台宗」法話集より抜粋・編集

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