説話「大袈裟(おおげさ)」

役に立ちそうにないぼろ布の断片を四角に切り、縫い合わせて作ったものが、「袈裟(けさ)」の原初といわれます。色褪せた衣を五列つなげば五條袈裟。同じように七條袈裟、九條袈裟・・・と種類もあります。

中国以東では寒さの為に袈裟の下にも衣をまといますが、右肩を露(あら)わにする風習は残りました。これは今でも「右は清浄である」という意味から相手を敬う格好の顕れであります。
今では本来の意味と大分違って金襴の刺繍が入っていたりして、派手な図柄の「袈裟」も多くみうけられます。
儀式などに用いられる袈裟は、それこそ仰々しい位の衣装もあって周囲からすればいささか度が過ぎる「大袈裟」ぶりが、この言葉の語源でしょう。
こんなところから、実際の内容とはかけ離れた話や行為を「大袈裟」と表現するようになったようです。
いつの時代でも大袈裟な人はいますが、呉々もあまり、悪い意味に用いないよう気をつけたいと思います。 

eお坊さんねっと 説話集より

参考:「天台宗」法話集より抜粋・編集

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