日本語あれこれ(左前になる)

最近では余り一般日常的に使用される表現ではないかもしれませんが、通常とは何か違う状態(非日常)のことを「左前」といいます。例えば、会社の業績が悪くよくないときには、会社が「左前状態だ」などというように使われます。

これは着物の着方(最近では着る機会も少なくなりました)から考えると意味合いが理解し易いでしょう。

着物を着るときの衿(えり)を合わせ方に「右前」、「左前」という言葉があります。「前」というのは時間が前という意味で先に合わせる方を前と云います。着る人の右手に持っている右側の衿を先に身体に合わせて、その後、左手に持っている左側の衿を合わせるので、右が先、つまり右が前=右前 というのです。

「通常での着物の衿合わせの覚え方:現代簡略版(男女同じ、浴衣の場合も同様)」は次のとおり。

 ①右手を懐に入れることができるように。(日本人は右利きが多いという一説あり)

 ②人から見られるとき相手にy(小文字のワイ)のように見えるように。

 ③女性の場合はいつもの洋服と逆の合わせ方で、男性は洋服と同じ。

これが非日常(仏式の葬儀)である場合は逆(左前)になります。亡くなられた方への着物「経帷子(きょうかたびら)と云います」の着せ方は、生前とは逆の衿合わせをしてお送りする風習になっているからです。

このような意味合いから「左前」とは通常と違った状態を表現する時にも使われるようになったとされています。

仕事も景気も左前になりませんように!! 合掌

IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より

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