説話「有頂天(うちょうてん)」

 一般的に「喜びで舞い上がり得意の絶頂になっている心理状態のことを“有頂天になっている”といいます。喜びに夢中になっていますから他のことは、うわの空になっている状態です。このように、得意の絶頂であること、または熱中することを表す言葉として使われます。

 人によって喜びの頂点には差がありますが各々それぞれがこれ以上ないという幸福感に浸っている状態です。

 この言葉、仏教の世界観から来ていると云われていて、諸説あるようですがその内のひとつに次があります。

 神々や天人が住むとされる最上位の世界のことを(てん)と呼び、天を古代中国では方角により九つに区分(「九天」という)しています。このうち最も高いところを「天のてっぺん」と呼ばれます。

 形ある世界の最頂部に位置するという意味です。頂部とは物の最も高い位置する部分(頂点、頂上、てっぺんなどとも言います)です。つまりそこが「有頂天」ということです。形ある世界の最頂です。

 蛇足ですが、そこから転落することを「九天直下」といい、突如として物事の状態や様子が急激に変化することを「急転直下」と云いますが、これは「九天直下」が変化して使われているという説があるようです。

 舞い上がって九天直下とならないようくれぐれもご注意を!!

 IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より

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